●プレキャスト壁高欄のコンクリートには、標準として、早強ポルトランドセメントをベースに、高炉スラグ微粉末4000ブレーンを30%以上置換し、塩害に対する耐久性を向上させています。
●製作工場によっては、早強ポルトランドセメントをベースに、高炉スラグ微粉末4000ブレーン以上を30%以上混合する場合があります。
●高炉スラグ微粉末を混合することで、生コンクリートの流動性が促進され、緻密なコンクリートに仕上がるとともに、コンクリート表面も綺麗になります。
●2017年制定の土木学会・コンクリート標準示方書【設計編・標準】「2編 耐久設計および耐久性に関する照査」に準じて、DAK式壁高欄コンクリートと普通ポルトランドセメントを用いた場所打ち壁高欄コンクリート並びに高炉セメントB種相当を用いた場所打ち壁高欄コンクリートの塩害に対する耐久設計を実施し、耐久性能を比較しました。
比較の結果、コンクリートかぶり70mmを例に取れば、100年耐久に対し、DAK式壁高欄は、普通ポルトランドセメントを用いた場所打ち壁高欄より3倍以上、また、高炉セメントB種相当を用いた場所打ち壁高欄より2倍以上耐久性が向上しています。なお、各計算結果は普通鉄筋を用いた場合の限界値を示しており、計算結果以上にコンクリート表面の塩化物イオン濃度が高くなれば、エポキシ樹脂塗装鉄筋が必要となります。