DAK式プレキャスト壁高欄システムとは

DAK式プレキャスト壁高欄システムとは、高耐久、急速施工を実現する新たなプレキャスト壁高欄システムで、これまでにない新たな技術や材料を取り入れたパッケージシステムとしています。

床版との接合は、高さ方向のずれや橋軸方向のずれといった施工誤差に対応できるよう、床版側に配置したループ鉄筋の間にプレキャスト壁高欄側に配置したループ鉄筋を落とし込んだループ鉄筋継手を採用しています。これにより、NEXCOの規定する壁高欄の標準鉄筋配置をそのまま配置でき、接合部のみループ鉄筋継手とすれば良い接合構造にしています。

プレキャスト壁高欄同士の橋軸方向の接合は、孔あき鋼板ジベル(PBL)を用い、孔あき鋼板ジベルを配置したプレキャスト壁高欄を、溝を設けたプレキャスト壁高欄側に挿入する構造としており、車両衝突時の接合部の面外方向のずれや分離を防いでいます。

床版との接合部及び壁高欄同士の接合部には、高耐久接合モルタル(リペアメントNS TYPEⅡ)を充填し、構造一体性を図っています。

プレキャスト壁高欄本体及び接合モルタルには、塩害に強い高炉スラグ微粉末を混合して、寒冷地域での凍結防止剤等による塩害や海岸付近での飛沫塩分環境にも強い耐久性を有しています。

DAK式プレキャスト壁高欄システムとは、上記の構造特性及び材料特性を有する全体のシステムをいいます。

DAK式プレキャスト壁高欄システムは、接合構造の特性から、各種の床版構造に適用できます。

図‐1. 床版と壁高欄の接合方法(ループ継手)

図‐2. 壁高欄同士の接合方法(PBL継手)

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